金融機関でも生成AIを業務に組み込み、実務レベルの成果を出す段階へと進む企業が増えている。x3d株式会社(東京都港区)は、池田泉州銀行のICTコンサルティングチームを対象に、最新トレンド解説から実践演習までを網羅する1日集中型のAI活用実践研修を実施した。単なるツール紹介ではなく、組織としてAIと共に働く発想力の育成を目指す取り組みだ。
実務レベルの活用スキルを1日で習得

今回の研修は、インプット・実践・体験の三層構成。まず最新のAIトレンド情報と業界別のユースケースを解説した上で、AIと外部システム(MCP:Model Context Protocol)を連携させたデータ取得・分析の実演習に進む。MCPは、生成AIが外部データやツールと安全に連携するための仕組みで、金融機関など複雑な業務システムを持つ組織にとって重要な技術である。
その後、x3dが開発した『生成AIマネジメントゲーム®』(特許出願中)を用いたゲーミフィケーション研修で、生成AIと対話しながら実際のアイデアを具体化する体験を提供。参加者からは「6時間という長時間でも内容が面白く、もっと学びたい」「最新の活用事例が実務に活かせるイメージが湧いた」といった声が寄せられた。
金融機関のコンサルティング層を想定
金融業界は、デジタルトランスフォーメーションの先端にありながら、規制やセキュリティの課題でAI活用が慎重になりやすい領域。x3dの研修が注力する点は、「新しさや使い方」ではなく「活用発想とマインド」の転換にある。代表取締役の武石幸之助氏は「生成AIを実務で価値ある形で活用するには、最新トレンド理解・実践・組織としての発想力の三つが欠かせない」とコメントしている。
研修は金融機関のコンサルティングチームや、組織全体でAI活用を推進したい経営層・人材育成担当者を主な対象としており、自社でAI開発を行うx3dだからこそ、MCP連携などの技術相談まで一気通貫で対応できるという強みを持つ。
AIを「文化」として組織に定着させる支援へ
x3d株式会社は「生成AIを浸透させ、社会を前進させる」をミッションに掲げており、企業文化としてのAI定着を支援している。単発の研修ではなく、継続的なコンサルティングで組織のAI変革を伴走支援する方針だ。金融機関をはじめとする大型組織でのAI導入需要が高まる中、実務レベルの実装スキルと組織マインド変革の双方に対応できる研修プログラムの需要は今後も増加するとみられる。
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