ロイヤルDSMが世界初となる黒毛和牛へのメタン削減資材「ボベアー」の給与実証で生産された環境配慮ビーフを、東京本社の社内カフェで提供を開始した。畜産業における温室効果ガス削減と持続可能な食品生産の実現に向けた重要なステップとなる。
世界初の黒毛和牛でのボベアー実証実験

ボベアーは、牛のゲップに含まれるメタンガスを平均30%削減できる飼料添加物として、すでに欧州や北米、南米などで商用化されている。今回の実証実験では、世界で初めて黒毛和牛にボベアーを給与し、その効果を検証した。
実験は2023年9月から2024年7月にかけて実施され、ボベアーを給与した黒毛和牛から生産されたビーフが、同社の東京本社カフェ「BRIGHT CAFÉ」で従業員向けに提供されている。これにより、環境配慮型畜産物の実用性と品質を実際の食事体験を通じて確認できる。
畜産業の温室効果ガス削減への取り組み

畜産業は世界の温室効果ガス排出量の約14.5%を占めており、特に牛から排出されるメタンガスは大きな課題となっている。ボベアーの活用により、畜産業の環境負荷を大幅に削減できる可能性がある。
DSMは今回の実証実験の成果を踏まえ、日本国内でのボベアーの商用化に向けた準備を進めている。持続可能な畜産業の実現と、消費者により環境に配慮した食品選択肢を提供することを目指している。
商用化に向けた今後の展開
社内カフェでの提供は、商用化前の重要な検証段階として位置づけられている。従業員からのフィードバックや品質評価を通じて、実用化に向けた課題の洗い出しと改善を図る。
この取り組みは、食品業界における環境配慮型製品の開発競争が激化する中で、持続可能な畜産業のモデルケースとして注目される。今後の商用展開により、日本の畜産業界全体の環境負荷削減に貢献することが期待される。
詳細はこちらよりご確認ください。
