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小さな会社の大きな仕事は、大きな会社の小さな仕事。

タイトルは、就職活動の時に先輩に言われた言葉。
当時の僕はベンチャー企業に行くか、大手企業に行くかで悩んでいた。すると相談した(大手企業の)先輩は、「どっちでも一緒だよ」と言って、冒頭のセリフを足した。

結局、僕は大手企業に就職。

最初の仕事は、コンビニエンスストアの店頭POP制作だった。数億円のCMを作っている先輩たちを横目に「小さな仕事だな」と思っていた。

 

ただその認識は、数ヶ月後に変わる。

 

旅行先の北海道で、自分がつくった店頭POPに出会った。大きな会社の新入社員の「小さな仕事」は、全国1万店舗に輸送されていたのだ。頭ではわかっていたが、自分がPCで見ていたデザインが、東京から1,000Km以上離れた北海道にも掲示されている現場を目の当たりにして、仕事の大きさを感じた。

 

そしてPOPを見て、デザインで少し妥協してしまったことを悔やんだ。「こんなに色んな人の目に触れるものなのに、なぜ妥協してしまったのだろう」その日の夢には、担当したPOPが出てきた。

 

当時の僕はPOP制作を「小さな仕事」だと思って、取り組んでいた。プロ意識が足りなかった。小さな仕事なんかじゃない。僕の器が小さかった。
そういった意味で、当時の僕にとっては「大き過ぎる仕事」だったのかもしれない。ただこの体験は、確実に僕の意識を変えた。成長させてくれた。

 

大手に行けば、若いうちは小さな仕事ばかりで成長できない。ベンチャーに行けば、若いうちから大きな仕事を任されるから成長する。そんな話は幻だったと、実感した。結局は自分の意識の問題だった。
あれから15年。僕はまだ大きな会社にいる。ちなみに今は「中くらいの仕事」をしている。それは小さな会社で言えば、社運をかけたくらい大きな仕事かもしれない。

たぶん今の僕にとっても、大きな会社の中くらいの仕事は「大き過ぎる仕事」だ。

僕は今もまだ、仕事で背伸びをしている。

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この記事を書いた人

立教大学法学部を卒業後、2007年に大手広告会社に入社。営業職時代に第1回の販促会議賞(現:販促コンペ)を受賞し、プランナーに転向。その後、同コンペで5大会連続入賞。2013年に社内ベンチャー「サークルアップ」事業を立ち上げ、2014年度のグッドデザイン賞ビジネスモデル部門を受賞。現在は、新規事業開発や採用ブランディングに関するディレクターとして活動。日経COMEMOのキーオピニオンリーダー。
主な受賞歴としてアメリカのOne Show、ドイツのRed dotデザイン賞、日本のキッズデザイン賞など。
著書に「広告のやりかたで就活をやってみた」
「なぜ君たちは就活になると、みんなおなじようなことばかりしゃべりだすのか」

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